Vegeta

負荷テストツールである、Vegetaを紹介します。Go語で開発されており、名前の名称はドラゴンボールから来ていると言われています。本記事では、本ツールの特徴や注意点について解説していきます。

Vegetaの特徴

シンプルさと高いパフォーマンス力

Vegeta の大きな特徴として、非常にシンプルで直感的に使用できる仕様であることが挙げられます。vegeta attack コマンドで負荷をかけて、vegeta report コマンドで結果を確認することが本ツールのテストの方法です。コマンドだけでテストを実行できることが、魅力です。

また高いパフォーマンス力を秘めており、大規模かつ複雑な負荷テストも実行できます。柔軟なリクエストを生成できるため、様々なパターンでテストを行えます。

よりリアルな負荷をかけたテストを実行可能

Vegeta では、リアルな負荷テストを行えます。同時接続数やリクエストレートの制御ができるため、実際の使用状況を模擬した性能テストを実施できることが特徴です。

また生成されたデータをもとにして、グラフィカルなレポートを簡単に作成可能。結果を分析しやすいデータなので、サーバーの性能や耐久性の課題点を容易に見つけることができます。また、メモリの消費量が低いことも本ツールの特徴です。

社内の少数メンバーで使う小規模なシステムや、単発で済む程度の負荷テストであれば、フリーの負荷テストツールでも十分です。ただし負荷は一度解消したからといって二度と発生しないわけではなく、アップデートの度にテストが必要になるケースも多いのが実情。

負荷テストサービス会社の中には、検出したバグを分析した上で改善アクションまで踏み込んでくれるところがあります。同じ依頼をするなら、こういった改善までできる会社がおすすめです。というのも、エンジニアが本来の開発に集中でき、自動的に不具合やバグの報告が上がり適宜改善してくれる仕組みこそが、理想の開発環境と言えるからです。

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Vegeta利用の注意点

Go言語をインストールする

Vegetaを利用する際にはGo言語のインストールが必要である点が注意点として挙げられます。なぜなら、本ツールで使用する言語がGo言語だからです。またもともとGo言語を使用しているのであれば問題はないですが、もし使用したことがない場合、イチから言語を学ぶ必要が出てきます。

そのため、負荷テストツールを選ぶ際には、使用している言語が何か、普段使用している言語であるかを調べてインストールすることをおすすめします。

出力や整理が面倒

Vegetaで負荷テストを行った際、データの複数形式における出力や整理が面倒であることが注意点です。バイナリファイルをvegeta reportコマンドを押してデータを出力していくことが面倒に感じてしまう人もいるので、本ツールを使用して負荷テストを実施しようと検討中の方は注意が必要です。